DATE :20080623 セマフォなどのプロセス間通信(IPC) のシステムチューニングは、Solaris のリソース管理フレームワークで置き換えられました。 これまでのように /etc/system ファイルにシステム・チューニング・パラメタを記述してシステムの再起動を行う必要はありません。 prctl(1) コマンドを使って、リソースのコントロール値を変更することができます。 しかし、これまでチューニングを必要とした多くのアプリケーションは、デフォルト値の増大とリソースの自動割り当てによってチューニングすることなく動作する可能性があります。 以下の新しいリソースコントロールと旧パラメタの対応表を確認してください。
※ IPC のチューニングパラメタに関する変更は、SMF によるものではなくリソース管理の導入によるものです。 |
2008年6月23日月曜日
プロセス間通信(IPC) のシステムチューニング
ブート中に ata がタイムアウトになる (6586621)
DATE :20080623
MACHINE :x86
OS :SunOS 5.10
LANGUAGE :
DATABASE :Oracle 10.2.0
APPLICATION:
REFERENCE :
CONTENTS :ブート中に ata がタイムアウトになる (6586621)
DETAIL :
vmware server 上でもなる。
Intel マルチプロセッサシステムでのシステムのブート中に ata ドライバがタイムアウトになることがあります。
これらのタイムアウトは、HBA コントローラが従来の ata ドライバにバインドされたドライブ上に、ルートデバイスが置かれている場合に発生します。
これらのタイムアウトにより、システムのブート中に一時ハングアップ、深刻なハングアップ、またはパニック状態が発生して、次のようなコンソールメッセージが表示されます。
scsi: [ID 107833 kern.warning] WARNING: /pci@0,0/pci-ide@1f,2/ide@0 (ata0):
timeout: reset bus, target=0 lun=0
scsi: [ID 107833 kern.warning] WARNING: /pci@0,0/pci-ide@1f,2/ide@0 (ata0):
timeout: early timeout, target=0 lun=0
gda: [ID 107833 kern.warning] WARNING: /pci@0,0/pci-ide@1f,2/ide@0/cmdk@0,0 (Disk0):
Error for command 'read sector' Error Level: Informational
gda: [ID 107833 kern.notice] Sense Key: aborted command
gda: [ID 107833 kern.notice] Vendor 'Gen-ATA ' error code: 0x3
gda: [ID 107833 kern.warning] WARNING: /pci@0,0/pci-ide@1f,2/ide@0/cmdk@0,0 (Disk0):
Error for command 'read sector' Error Level: Informational
gda: [ID 107833 kern.notice] Sense Key: aborted command
gda: [ID 107833 kern.notice] Vendor 'Gen-ATA ' error code: 0x3
scsi: [ID 107833 kern.warning] WARNING: /pci@0,0/pci-ide@1f,2/ide@0 (ata0):
timeout: abort request, target=0 lun=0
scsi: [ID 107833 kern.warning] WARNING: /pci@0,0/pci-ide@1f,2/ide@0 (ata0):
timeout: abort device, target=0 lun=0
scsi: [ID 107833 kern.warning] WARNING: /pci@0,0/pci-ide@1f,2/ide@0 (ata0):
timeout: reset target, target=0 lun=0
scsi: [ID 107833 kern.warning] WARNING: /pci@0,0/pci-ide@1f,2/ide@0 (ata0):
timeout: reset bus, target=0 lun=0
scsi: [ID 107833 kern.warning] WARNING: /pci@0,0/pci-ide@1f,2/ide@0 (ata0):
timeout: early timeout, target=0 lun=0
gda: [ID 107833 kern.warning] WARNING: /pci@0,0/pci-ide@1f,2/ide@0/cmdk@0,0 (Disk0):
Error for command 'read sector' Error Level: Informational
gda: [ID 107833 kern.notice] Sense Key: aborted command
gda: [ID 107833 kern.notice] Vendor 'Gen-ATA ' error code: 0x3
gda: [ID 107833 kern.warning] WARNING: /pci@0,0/pci-ide@1f,2/ide@0/cmdk@0,0 (Disk0):
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回避方法 1: BIOS の AHCI を有効にします (システムで使用できる場合)。この設定を有効にするには、Solaris OS を再インストールする必要があります。
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回避方法 2: ata ドライバを使用しないコントローラ上のディスクに Solaris をインストールします。
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回避方法 3: シングルプロセッサが有効になるように、BIOS 設定の MP を無効にします。
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回避方法 4: シングルプロセッサが有効になるように、Solaris の MP を無効にします。GRUB (Grand Unified Bootloader) メニューから次の手順を実行します。
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e と入力して、選択した Solaris エントリを編集します。
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カーネルで始まる行に移動します。
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e と入力して、GRUB 編集モードに切り替えます。
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-kd をその行に追加します。
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Enter キーを押して変更を受け入れます。
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b と入力して、選択した Solaris エントリをブートします。
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kbmd プロンプトで、次のコマンドを入力します。
use_mp/W 0 :c
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システムのブートを実行する場合は、手順 10 に進みます。そうでない場合は、Solaris 10 5/08 ソフトウェアをインストールします。
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インストールの終わりに、システムをリブートします。手順 1 〜 7 を繰り返します。
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この変更を永続的なものにして、以降のブートで上記の手順を繰り返す必要がないようにするには、次の手順を実行します。
システムのブートが完了したら、スーパーユーザーになります。
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/etc/system ファイルを開きます。
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次の行を追加します。
set use_mp = 0
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回避方法 5: マイクロコードの更新を無効にします。次のコマンドを入力します。
# mv /platform/i86pc/ucode /platform/i86pc/ucode.disabled
マイクロコードの更新は、システムが起動したあとに手動で呼び出すことができます。
# ucodeadm -u /platform/i86pc/ucode.disabled/intel-ucode.txt
Sun Microsystems Documentationより